やってはいけない(その1)相場感を働かせる
そもそも投資信託は投資をプロに任せる金融商品です。株式や債券、さらには不動産、国内だけでなく海外への投資など、個人では難しく金額も大きくないと実施できない投資行為を少額からプロに任せられるのことが最大の利点です。ですから、株式や債券、不動産などの相場感は不要!長期的にプロに任せる商品ですから、自分の相場感で投資信託を見る必要はまったくありません。ただし、投資先の「国」は気にしておいた方がよいでしょう。例えば先進国の株式に投資するファンドの場合、株価が上下したとしても、もともとが成熟した経済環境の国であるため、運用のプロに任せておけばうまくやってもらえるものです。一方、発展途上国などは伸びしろはあるものの、高いリスクが潜んでいたり、国の信用がいっきに下がるといったことも起きかねません。そうなるといくら運用のプロでも成果を出すのが難しくなるため、投資先の国についてはある程度の相場感は必要だと考えます。
やってはいけない(その2)できたてのファンドを買う
ファンド探しは「成績のよいファンドを探す」ことです。できたてのファンドはその成績がまだないので買わないのが基本です。できたてのファンドを購入するケースは、
例えば5GやAI、ロボットなどこれからの産業を担う企業の株式に投資をするといったように、テーマが明確でそれに興味がある場合
ファンドマネージャーが他のファンドで過去によい成績を残している場合
くらいでしょうか。
転校生が自分のクラスにやってきたけどその人の成績はまだわからない、といった感覚です。
やってはいけない(その3)短期の成績だけを見る
できてから3年未満のファンドも同じく避けるべきです。よいパフォーマンスが出ていたとしても、短期的によかっただけかもしれません。中長期的にどうかはまだわからないからです。
上質なファンドを見つけるためには、できたてのもの、運用年数がまだ短いものは、はじめは除外して考えてみるとよいでしょう。