新NISA元年 残り2ヶ月ですべきこと

いつもメールマガジンをお読みくださり、誠にありがとうございます。金融デザイン株式会社の高田です。

早いもので、2024年も残すところ2ヶ月になりました。2024年は、新NISAが始まった年。非課税期間無期限という実に画期的な制度の開始ということで、記憶に残る年になりそうです。今年初めて投資をしてみたり、NISA口座を開いたという方もいらっしゃるでしょう。

新NISAは年間の投資額に上限があります。つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円、合計360万円です。この「年間」はいつからいつまでかというと、1月1日から12月31日です。ですので、今年の枠があとどのくらい残っているか、確認しましょう。

預貯金に入っているものをNISA口座で運用したいとか、特定口座等に入っているものを売却して、NISA口座で買い直したいなど、NISA口座に移したいものがある人は、そろそろ準備しておきましょうね。12月31日までとはいえ、証券会社や銀行は12月31日は休業日です。

さらに!

年内の枠に入れるためには、受渡日が年内でなくてはなりません。株式の場合、約定日から2営業日目が

受渡日です。そうすると、12月26日が購入する最後の日ということになります。投資信託の場合は、もう少し複雑です。

例えば、年内に「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」を購入しようとしたら、

12月25日 15時まで注文申込

12月25日 約定日

12月30日 受渡日(3営業日後)

が最終になります。しかし、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の場合だと

12月23日 15時まで注文申込

12月24日 約定日(翌営業日)

12月30日 受渡日(4営業日後)

となります。投資信託は、商品ごとに約定日や受渡日が異なるので、必ず確認しましょう。あまりギリギリにならずに、余裕をもって決めましょうね。

それから、今使っているNISA口座が使いにくいとか、ほしい商品が買えないなどの場合、違う金融機関に変更することができます。来年からNISA口座を変えたい場合には、前年の10月1日から手続きが可能です。さらに、来年になって、1回でも変更前のNISA口座を使ってしまうと、来年中の変更はできなくなってしまうので、年内に手続きを済ませて、来年1月から新しい口座で取引できるように準備しましょう。

なお、変更手続きをしてしまっても、今年いっぱいは現在のNISA口座が使えるので、まだ枠が余っていてもご心配なく。

NISAの場合には、証券会社などからの年間取引報告書は出ませんので、自分で一年間のまとめや振り返りもして、積立額の見直しなど来年に備える期間にしてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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