何に影響する?タンプラが15年ぶりに上昇

いつもお読みくださり、誠にありがとうございます。金融デザイン株式会社の高田です。今回は住宅ローンのお話しです。

9月2日、三菱UFJ、三井住友、みずほの3大メガバンクは、短期プライムレートを1.475%から1.625%に引き上げました。たったの0.15%の引き上げですが、これは大事件。

というのも15年間、ずっと変わらなかったレートが上がったのです。短期プライムレート(タンプラと言います)は、住宅ローンの変動金利に影響する金利です。そうです、変動金利型の金利が上がるということです。おそらく、10月に金利が引き上げられ今、借り入れしている方は、半年に一度の見直しですから、来年になってから金利が上がると思います。

でも、金利は上がっても返済額は変わらないことがほとんどです。なんだ、よかった。と思った方、要注意。変動金利型はその商品性がナゾなんです。

・金利は半年ごとに見直し

・返済額は5年ごとに見直し

・万一、ものすごく金利が上がっていても、返済額は従前の125%まで

このナゾルールのおかげで、実態を把握しにくくなっているのです。

実は金利が上がっていることに気づかないとどうなるかというと、一生懸命返済しているのに、元金がほとんど減っていない、ということを知らずに時が過ぎていく・・・つい先日、住宅金融支援機構から「住宅ローン利用者調査」の結果が発表されました。この中に、変動金利型を借りた人に尋ねた回答が驚愕です。

・金利の見直しルール

・返済額の見直しルール

・金利上昇時の返済額への影響

ある程度、ざっくり、も含めて、理解している人は大体50%前後。さらには、5年程度先までの金利の見通しについて「借入金利は変わらない」と答えている人が2割、上がっても0.5%アップまでが3割。

つまり、まあまあ楽観的な人が5割。金利がどのくらいまで上昇するかはわかりませんが、リスクについてはしっかり把握して、上がった時の対策は今から講じておいて欲しいです。何をしたらいいかわからない方、相談にいらしてください!

そもそも、変動金利のリスクがわからない方、私に聞いてください!金融商品に悪いものはありません。でも、「騙された」とか「損した」とか「怖い」とかおっしゃる方がいるのは、ちゃんと商品性を理解していないからなんです。住宅ローンに限らず、リスクがわからないものがありましたら、それも、相談してくださいね。

NISAもiDeCoもちゃーんとリスクを把握してからやってください!!!

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