お金の知恵アカデミーの高田です。
少し前に2023年上半期に東京23区内で発売された新築マンションの平均価格は1億2962万円だった、というニュースがありました。
私、驚きすぎてしまいました。1億といえば、以前は「億ション」ともてはやされた高額物件。それが、今や、平均!!??給与水準がすごく上がっているわけでもない中で、どうやって買うのでしょう?
まず1つ目は、夫婦二人の収入をもとに購入する。夫婦二人とも働いている世帯が増え、住宅ローンも二人で組むという人がとても多くなりましたね。二人の収入をもとにすれば、それだけ多くの金額が借りられます。
2つ目は、金利が低いローンを利用する。住宅ローンの中でも金利が低いのは変動金利型です。住宅金融支援機構の調査でも、実際に借入れした人の約7割は変動金利型で借入れをしています。
3つ目は、返済期間を長くすることで、毎月の返済額を少なくする。このような3つの方法で、より多く借りたり、毎月の返済額を少なくすることが可能になります。
そして、さらに驚いたのが、50年返済ができる住宅ローンの登場です。一般的には住宅ローンは長くて35年です。
35年も長いですが、50年は全く想像もつきません。50年といったら、半世紀です!夫婦二人とも、ずっと現在の収入水準を保ったまま働き続けているのか。変動金利型で借入れした場合、金利が上がってしまったら返せるのか。あまりに遠い将来すぎて、分かりません。
そして、老後にまで及ぶ返済は、それまでお金を貯めていたとしても、取り崩す額が多くなり、資産寿命を縮めることになりかねません。
そもそも、長くローンの返済が続くということはいつ、セカンドライフに向けた貯蓄をするのでしょう?運用は運用期間を長く取れば取るほどリスクを抑えることが可能です。早くから始めたほうがいいけれど、多額の住宅ローン残高を抱えている間は運用どころではなくなります。
借入金をずーっと抱えているということは、高額な住宅を手にいれる一方でリスクは増え、運用するチャンスを逃すかもしれないということですね。貯蓄・運用・借入れはバランスをとることが本当に大切です。今、すでに借入れしている方も、このバランスを常に考えてくださいね。(もちろん、弊社でもご相談に応じます!)
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。