セカンドライフに向けて必要なのは●●

お金の知恵アカデミーの高田です。

先日、特別支給の老齢厚生年金を受給する年齢になったが、まだ受け取りたくないので、繰り下げしたい、というご相談がありました。以前は、厚生年金は60歳から支払われていたのですが、だんだんと支給開始年齢が繰り下げられ、最終的に65歳からになりました。

その段階的措置がまだ行われていて、昭和41年4月1日以前生まれの女性については、63歳から、64歳からなどちょっと早めに支給が始まります。65歳になるまでに出る厚生年金のことを特別支給の老齢厚生年金と言います。

老齢厚生年金の受給開始が60歳から65歳への変更が決まったのは2000年。その頃は、60歳から64歳までの5年間の無収入時代の収入をどう埋めるか、というのが課題になっていました。

しかし、23年経った今、年金がもらえるというのに「受け取りたくない」という人が多い時代になりました。受け取りたくない理由は、まだ働いていて、収入があるからです。

年金をもらって、税金が高くなるのも避けたいですしね。(※特別支給の老齢厚生年金は残念ながら繰り下げ受給はできません。65歳からの厚生年金は繰り下げができるので、65歳の時に、どのように年金をもらうか、考えましょう。)

ちなみに統計(労働力調査)を見てみると、60〜64歳の就業率は2000年は51%でしたが、2022年には73%になっています。今では、60代前半は働いているのがあたりまえの時代になったことが数字からもわかります。

約20年前とはずいぶんと様子が変わってきています。20年後には、もっと変化しているのでしょうね。定年なんてなくなって、年金をもらい始めるのは70歳以降があたり前、みたいな世の中かもしれません。

今は老後のために、お金を準備しておくことは重要と考えられていますが、働き続けられる能力や、体力や、健康がもっと重要になるのではないかと思います。そのための予算もある程度必要になります。

使う、ふやす、稼ぐのバランスをどう取っていくのか、考えてみませんか?

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