知ってますか?キャッシュレス化にも目標があります

お金の知恵アカデミーの高田です。

先日、友人に「ことら」を紹介しました。その時の最初の反応が、「怪しそう」でした(苦笑)。「ことら」は以前、メルマガでも取り上げたと思いますが、3万円までなら手数料無料で銀行口座に送金ができます。

「ことら」なんて聞きなれないし、何より無料って怪しそう、と思われても仕方ないですね。でも、ことらはメガバンクと地方銀行が参加して作られている仕組みです。そう、全く怪しくありません(笑)。

さて、ここで、そもそも論をご紹介したいと思います。2019年6月に閣議決定された「成長戦略フォローアップ」というものの中で2025年(令和7年)6月までにキャッシュレス決済比率を4割程度にすることを目指す、とされています。これを受けて、QRコード決済やクレジットカード決済などがしやすくなるようにさまざまな分野で整備や改革が行われているのです。

送金は基本的な決済方法ですし、今やいろいろな決済手段があるので、その決済サービスへの資金移動もスムーズに、負担なく行えるようになるのが望ましいですね。そんなことからも、小口の個人間の送金を想定した新しいシステム作りも課題として盛り込まれたのです。ちょっと大袈裟かもしれませんが、この「ことら」も国策の一環を担うものであるということです。

ちなみに、日本のキャッシュレス比率は順調に伸びています。目標が決められた2019年は約27%でしたが、2020年は約30%、2021年は32.5%にまで伸びました。現金決済の何が悪いの?と思う方も多いと思いますが、現金決済はとてもお金がかかるのです。

紙幣を製造する経費、ATMの運用経費、レジ打ちする人の人件費、現金管理のための手数料などなど。このような背景もちょっと知っておくと、「ことら」も怪しくはないし、キャッシュレス派を目指そうかな?と思ったりしてきませんか?

これも、キャッシュレス化を進めるためにやってるのかな?と気づくこともあるかもしれませんね。一つの事象だけでなく、ちょっと視野を広げていただくと、見えるものが変わるかも。

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