いつもお読みくださり、誠にありがとうございます。金融デザイン株式会社の高田です。
先日、「今の日本経済について」のお話しを聞く機会がありました。その中で、メルマガでもシェアしたいと思った話題があったので、取り上げさせていただきます。
それは、ちょっと残念な話題ですが、「日本円の弱さ」です。
ニュースではよく、「1ドル=150円」などと円安・円高が話題になります。でもそれは、あくまで「対米ドル」の話です。円そのものの実力を知るには、他の通貨との関係も見なければなりません。そこで参考になるのが、ちょっと難しいですが、
「実効為替レート」
という指標です。
これは特定の国だけでなく、複数の通貨との関係を総合的に見たものです。このレートの10年間の騰落率を見ると
アメリカは+15.7%
ドイツは+7%
とプラスですが、
英国は△4.6%
アジア圏を見てみると
韓国は△7.6%
中国は△17.8%
そして日本はなんと
△18.5%!
(野村證券レポートより)
主要先進国の中で最も下げ幅が大きいのです。つまりこの10年で、円は大きく弱くなっている、ということになります。この話を読んで思い出したのが、海外旅行での体感です。旅先で感じる物価の高さ。「円安だから高い」のはもちろんのことなのですが、それだけではなく、日本の物価があまり上がらなかった間にも、海外では着実に物価が上がっていたのです。
海外旅行に行くと、その差を、肌で感じるでしょう。
先月、高市総理が
「円安で外国為替資金特別会計はホクホクだ」と発言し、話題になりました。円安には確かにプラス面もあります。外貨資産を持っている人は評価額が上がりますし、輸出企業には追い風です。でも、国全体として円の価値が下がり続けているという現実を、冷静に見ておくことも大切ではないかと思います。
円安、円高、というだけでなく、「今、日本はどんな位置にいるのか」ということにも目を向けてみてください。みなさんの資産の中に、外貨はどれくらい入っていますか?通貨の持ち方が偏っていないか、そんな視点があってもいいかもしれません。
外貨を持つというと、どうしても、円ベースでの損得に目がいきがちですが、そもそも、円だけでもいいのかな、ということを、私自身も改めて考えさせられたお話しでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。