いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今年は、私の知人・友人たちも海外旅行に出かける人が多くなってきた、という印象です。私、結構心配性なんで、行き慣れた場所であっても、海外に行くときには、保険はきっちりかけていました。
というのも、海外旅行中に万一のことがあると、びっくりするくらいのお金がかかることがあるからです。たとえばニューヨークでの医療費は…
一般診療:150〜300ドル
入院費:1日2,000〜3,000ドル
虫垂炎の入院・手術:1万ドル以上
歯科治療(1本):1,000ドル
ここで、影響するのが今の為替相場(1ドル=150円前後)。虫垂炎の手術だと150万円超!1ドル100円くらいの時代なら100万円程度だったのに(苦笑)
クレジットカードに海外旅行保険が付帯している人も多いと思います。ちなみに、私が持っているカードの補償は、
<Aカード>
傷害死亡5,000万円
傷害治療・疾病治療150万円
賠償責任2,000万円
携行品損害50万円
救援者費用100万円
<Bカード>
傷害死亡5,000万円
傷害治療・疾病治療300万円
賠償責任5,000万円
携行品損害50万円
救援者費用500万円
クレカの保険にしては、手厚い補償だと思いますが、これだと治療費は足りなさそうです。重篤なケースでは、「家族が現地に駆けつける」「日本に医療搬送される」といった事態も起こりえます。
SBI損保の支払い事例を見てみたらくも膜下出血で25日入院+チャーター機で搬送 → 4,661万円
カヤック中の事故で脳震盪・救急搬送 → 550万円
というような高額の事例が!こうなると、クレカの保険ではまったく足りません。
このようなケースもあるため、最近の海外旅行保険は、治療・救援費用の補償が手厚くなっていて、保険金額が1億円や無制限のものもあります。さらには、万一、他人にケガなどをさせてしまったら、同じように数百万円数千万円かかる可能性だってあるわけですね。
一方、「死亡」の補償はそこまで重要ではないと思っています。なぜなら、海外旅行中に亡くなっても日本の生命保険が支払われるからです。すでに生命保険に加入しているなら、海外旅行保険でわざわざ上乗せする必要はないと考えられます。
つまり、海外旅行に行く上で、本当に必要な補償は「治療・救援費用」と「賠償責任」なんです。そこで、クレカに海外旅行保険が付いている場合には、パッケージではなく治療・救援費用や賠償責任の補償を選んで入れる海外旅行保険に上乗せで入ると安心です。
さらに、クレカの保険について注意してほしいことがあります。それは、クレジットカードの保険が
「自動付帯」か「利用付帯」
かです。
利用付帯の場合、そのカードで旅行代金などを決済していないと保険が適用されません。「持ってるだけでOK」なのか、「使わないとダメ」なのか、必ず確認してください。
そして最後にもう一つ。
保険に入っているから安心!ではなく自分でリスクを減らす行動が一番大事です。
・体調が悪ければ旅行をキャンセルする勇気
・予定を詰め込みすぎず、無理しない旅程
・食事・睡眠・水分、全部大事!
お金が補填されたとしても、実際に苦しむのは自分や家族ですから。備えはしっかり、そして旅は思いっきり楽しんでくださいね!
みなさま、楽しい夏休みを!!!