老後は資産が減らない!?

いつもお読みくださり、誠にありがとうございます。金融デザイン株式会社の高田です。

最近、数名の50代、60代の方とお話をする機会があったのですが、多かれ少なかれ、将来のお金についての不安を持っていらっしゃいました。

中でも、何歳まで生きるかわからないし、いくらくらい貯めておけば安心なのかわからない、という不安は多くの方が持っているのではないでしょうか。そんなことに関係する、ちょっとびっくりする調査結果を見つけました。

令和6年度年次経済財政報告書の中に

「日本の年齢階層別資産の保有状況」

というのがあります。年齢別に平均いくらくらい金融資産を持っているのかというものです。20代から60代前半にかけて、ほぼ右肩上がりで金融資産は増加し、資産額のピークは60-64歳で約1,800万円。これは、そうだろうなと思いますよね。そこから先が意外な結果でした。いわゆる労働収入は減ったりなくなっりするので、貯蓄を取り崩して生活していくと想定されます。85歳以上では、資産はどのくらいになっていると思いますか?

1ヶ月に5万円を取り崩せば、年間60万円、20年で1,200万円減ることになります。しかし!85歳以上の資産の平均額は約1,500万円!どうゆうこと???

60-64歳から85歳以上までの間で大きく減少しているのは生命保険で、保険の満期が来たり、解約したりなどが考えられるけれど、預金については、取り崩している様子がみられないのだそうです。その理由の一つとして、子孫に遺産を残したいと考える割合や高まる傾向にあるのだそうです。でも、「財産を使い切りたい」という人も同程度います。

そうすると、なぜ切り崩していないのかというと、この報告書では、「長寿化が進み、男性の約4分の1、女性の約2分の1が90歳以上まで生きるようになっているという状況において、長生きリスクがより強く意識されている」という背景から、金融資産を保有しておきたいと考えているから、としています。

冒頭に書いた「いくら貯めておいたらいいのかわからない」という状態がずっと続いているということですね。もちろん、生きがいを感じることをしながら収入を得る期間が長いので、貯金は減らないということであれば、理想的です。でも、もし、単に不安でお金が使えないのだとしたら、ちょっと悲しいと思いませんか?

そんな不安を払拭するためにも、一度いえ、定期的に資産の棚卸しをして、キャッシュフロー表を作っておくと、安心してお金が使えると思います。キャッシュフロー表作成のお手伝いが必要でしたら、お声掛けください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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