昨年(令和4年)10月から、後期高齢者(75歳以上)の人のうち、一定以上の所得がある人の医療費負担が1割から2割に増えました。75歳以上の場合ですから、関係ない、と感じる方も多いでしょう。
でも、むかし昔は、高齢者の医療費ってタダだったんです。1983年に少し負担が発生するようになり、2008年に現在の後期高齢者医療制度ができ、現役並みの所得がある人は3割負担、それ以外の人は1割負担でした。
この辺りの詳しい話しは、またの機会ということにさせていただき、何が言いたいのかというと、今後も負担割合は増えていくのだろうな、ということです。そのための準備は、若いうちからしておくに越したことはありません。
一番の準備は、医療費がかからないように健康を維持すること。健康の維持や増進には、食べ物や予防医療などもありますが、今日は運動を取り上げたいと思います。
調べていたら、興味深い資料がありました。国土交通省が出したまちづくりの資料によると、1日1,500歩多く歩くことで、1人当たり年間約3.5万円の医療費を抑制できるのだそうです(実際の個人の負担金とは異なります)。
ちなみに、1日1,500歩増やすことを1年間継続すると2〜3.5kgの減量が可能だそうです(!!)健康づくりのための運動量の目安も国から示されています。「健康づくりのための身体活動基準2013」によれば、18〜64歳の方は、3メッツ以上の強度の身体活動(歩行またはそれと同等以上)を毎日60分(=23メッツ時/週)と3メッツ以上の強度の運動を毎週60分(=4メッツ・時/週)。
え、意外と厳しい(苦笑)。どんな運動がどのくらいの強度なのかは、こちらにメッツ表があります。
歩行で見ると、普通歩行は3メッツ、ほどほどの速さだと3.5メッツ、やや速歩は4.3メッツ、かなり速歩は5メッツ。ラジオ体操は、第1が4メッツ、第2が4.5メッツ!今、流行り(?)のタイパ(タイムパフォーマンス)を良くするのなら、早足で歩き、ラジオ体操は第2ですね。
無理なく継続できる運動方法を見つけてください。