いつもお読みいただき、ありがとうございます。金融デザイン株式会社の高田です。
頭の端っこで、ずっと気になっていたことがあります。使わなくなった銀行口座が、結構ある問題。私は昔、金融機関勤務だったこともあり、お付き合いなども含めて、かなりの数の口座を持っていました。
某銀行にはなんと4支店に口座がありました。うち2支店には少し残高があり、残り2つは作った時に入れた100円とか10円が放置されたまま。で、調べてもらったところ、この2つの口座は「睡眠口座」になっているとのことでした。
睡眠口座というのは、
「10年以上入出金等の取引がない預金等」
で、私の口座がある銀行では、睡眠口座と言っているみたいなのですが、正式には「休眠預金等」と言うようです。休眠預金になると、預金保険機構に移管され、民間公益活動に活用されます。という法律が2018年から施行されています。
え?勝手に使われて無くなっちゃう?いえ、休眠預金になっても、お金が没収されるわけではなく、手続きすれば引き出すこともできます。ただ、ネットでの取引やATMの取引はできないかもしれないので、窓口などに行く必要があります。
なぜ、私が休眠預金になったことを知らなかったというと、残高が1万円未満だと通知なしに休眠預金扱いになるのだそうです。残高が1万円以上あると、通知され、その通知が届いていれば、大丈夫。でも、もし、銀行に登録してある住所から移転などしていた場合には、通知が届かず休眠預金扱いになるということです。
休眠のままで、放っておいても、今のところ、大きな問題は無さそうなのですが、たとえば、相続時に遺族が探しものをしていたら、通帳やキャッシュカードが出てきて、銀行に聞いてみたら休眠預金になっていた、なんてこともあり得るわけです。そう、面倒が増えるわけです。
合併等で銀行の名前が変わっていた場合には、次世代の人は、まず、どこの銀行なのかを調べる、という手間まで出てきそうですね(苦笑)。皆さんも、ご自宅の引き出しなどに、まさに眠っている通帳がないかどうか一度、調べてみてください。
昔の住宅ローン、管理費の引き落とし、以前の給与口座など、心当たりがあれば一度チェックを。特に私たち世代は「お付き合いで口座を作る文化」がまだ残っていた時代。意外と眠ってる口座があるかもしれません。心当たりがありましたら、なるべく早く整理しておきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。