国勢調査っておもしろい!一人ひとりの回答が描く日本の姿

いつもお読みいただき、ありがとうございます。金融デザイン株式会社の高田です。

国勢調査、もう回答しましたか?10月8日までですので、まだの方はお急ぎくださいね。え?面倒ですか?確かに、ちょっと細かいですしね。でも、国勢調査は、わたしたちの暮らしや老後にも必要なものなのです。

国勢調査は、日本に住むすべての人や世帯を対象に5年ごとに行われます。この結果は例えば、衆議院小選挙区の決定、地方交付税の配分などの法令に使われたり、少子高齢対策、防災対策、生活環境の整備など私達の暮らしに深く関係することにも使われています。

国や地方自治体だけでなく、コンビニの出店などにも役立てられているそうです。ところで、以前は、年金制度の話しでも

「夫:会社員、妻:専業主婦、子供2人」のモデル世帯

なんて言われていましたね。

税制や社会保障の議論でも、このモデル世帯を基準に給付額などが計算されていました。でも、今や1世帯あたりの平均は2.2人です(2020年の国勢調査)。夫婦のみの世帯は40年前は全体の11.8%だったのに、2020年には20.1%と大幅に増加。子供が成人したら別に住み、夫婦のみで生活するケースが多いということですね。

さらに、単身世帯(一人暮らし)は、この40年間で2倍以上に増え、今やもっとも多い世帯の形だそうです。一人暮らしは当たり前。ちょっと淋しい気もしますが、このようなデータを元に、行政の見守りサービスや便利な宅配サービスが生まれているのです。

夫婦のみでも、一人暮らしでも、楽しく人生を送れるようなサービスが今後どんどん出てきてくれるといいですね。

もう一つご紹介したいデータは、就業率です。最近では、雇用延長もあり、65歳まで働くのは一般的になってきましたが、65歳から69歳の就業率は男性54.8%、女性35.1%。60代後半でも、男性は半数以上が働いているんですね。

これは2020年のデータですから、今回(2025年)の調査結果が発表されたら、さらに増えているかもしれません。こうしたデータを見ると、国勢調査は私たちや家族の未来をよくしてくれる基盤になるデータだとわかりますね。

そして、もう一つ豆知識を。国勢調査は1920年から始まり、今年で22回め、105年の歴史があります。いわば日本のタイムカプセル。未来をつくると同時に、日本の過去もぎゅっと詰まっているんです。そうそう、ご興味のある方は、国勢調査の歴史がわかる「統計博物館」(新宿区若松町)に足を運んでみてください。意外と楽しいですよ。

いかがでしょうか?少し国勢調査に興味を持っていただけましたか?みなさんの回答が、このような意味あるデータになっていきますので、必ず回答してくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。