先日、また大きな地震がありました。被災された方には、心からお見舞い申し上げます。
今日は、地震への備えの一つ、「地震保険」を取り上げたいと思います。
まず、お読みいただいている皆様。地震保険には入っていますか?入っているという皆様。それは、地震保険ですか?すみません!決して遊んでいるわけではありません。地震の補償に何かしら入っていたら、それが「地震保険」かどうか 、まず確認してください。
・損害保険会社の保険か?
(共済は違うものです)
・火災保険とセットで加入しているか?
(単独の補償は違います)
共済などの保障でも、ちゃんと保険金がおりれば何の問題もありません。ただ、損害保険会社で入れる地震保険は、そもそもの仕組みが異なります。
損害保険会社で入る地震保険は、「地震保険に関する法律」という法律に基づき、政府と損害保険会社が共同で運営する公共性の高い保険なんです。なので、大規模な地震が起きた場合、ちゃんと保険金が支払われるのか?という点については、地震保険なら、ほぼ大丈夫です。
一定の金額までは、保険会社が負担しますが、その金額を超えると保険会社と政府が半分ずつ負担します。さらに一定の金額を超えると99.9%を政府が支払うことになっています。
現在(2022年3月現在)は、一回の地震による保険金総支払限度額は12兆円です。この12兆円という金額は、関東大震災クラスの地震が発生しても支払える見込みの金額とされています。ちなみに、東日本大震災関連で支払われた地震保険の保険金は、1兆2,881億円です。
このように公共性が高い保険でありながら、火災保険に加入している人の 約3割は、地震保険に入っていないそうです(2020年末)。
建物や家財にかける保険なので、建物の損害を直すため、というイメージが強いかもしれませんが、もらった保険金は何に使ってもいいのです。
本当に大きな災害に見舞われた場合には、誰もが、生活の立て直しに相応のお金を必要とするでしょう。生活のために使うこともできるのです。
そして、大規模な震災になってしまった時のことを考えると、「地震保険」の方が支払い能力という点で安心できそう、ということです。
備えあれば憂なし。ということで、地震の補償の内容を 確認しておいてくださいね。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。