いつもお読みいただき、ありがとうございます。金融デザイン株式会社の高田です。
少し前のことですが、ココアが体にいいと話題になってスーパーから商品が消えたり、ヤクルト1000の情報がX(旧Twitter)で瞬く間に広まったりと健康に関する情報って、すごい勢いで飛び交いますよね。
でも、ココアは何に効くのか、どのくらい摂取すればいいのか、弊害はないのかと言ったことをきちんと説明できる人って、実は少ないのではないでしょうか。正直なところ、私は、こうした健康ブームに危険を感じることもあります。
コロナ禍で流れた医療系の情報も、ちょっと確認すればわかるのに、どうしてこんな情報を拡散しちゃうの?ということもありました。
友人や仲間で集まると、健康や病気のことは話題がつきませんね。歳を重ねるほどにますます気になってくるものです。だからこそ、「この情報は本当にあっている?」と一度考えて、正しい知識をもって判断・行動することが本当に大切です。
「健康や医療について正しい情報を入手し、理解して活用する能力」を
「ヘルスリテラシー」
というのだそうです。
ヘルスリテラシーを高める方法として、中山和弘先生(聖路加国際大学教授)が書いていらっしゃったものがとても参考になったので、ご紹介します。
●情報を確認する
「誰が書いた情報?」
その道の専門家や信頼できる機関が出している情報ですか?
「他の情報と比べてみた?」
一つの情報だけでなく、色々な角度から調べてみましょう。
「根拠はどこにあるの?」
「〜らしい」ではなく、科学的なデータなど、しっかりとした元ネタがあるかを確認しましょう。
「何のために書かれた情報?」
商品を売りたいだけ、など、何か裏の目的がないか考えてみましょう。
「いつの情報?」
健康情報は常に進化しているので、古い情報には注意が必要です。この中でも大切なのは「情報源」。できるだけ、省庁や医療系だったら大きな病院など一般的に信頼がおけるところで確認しましょう。
そして、「いつの情報か」もすごく重要です。その後、新しい研究結果などが出ているかもしれないので、最新かどうか、確認してください。
次に、その情報の活用方法。みんなががいいと言ってるから、みんなやってるから(みんなって誰?・笑)ではなく、自分にとって良いと判断したものを取り入れて実践していきましょう。
●情報に基づいて意思決定する
「複数の選択肢を知る」
いろいろな方法を知りましょう。
「長所を知る」
「短所を知る」
それぞれの方法のメリット、デメリット、リスクを知りましょう。今の自分にとって何が一番重要なのかを明確にすることが、賢い選択につながります。
これでみなさんのヘルスリテラシーアップは間違いなし!です。そして、自分1人で判断せずに、医師や薬剤師などの専門家に相談することも大切ですね。もしかしたら、何か大切なことを見落としているかもしれませんから。
お医者さんに説明されたことでわからないことがあれば、ちゃんと聞き返すのも、薬局で市販薬を買うときも、店員さんに効能や薬による違いを聞くのも、ヘルスリテラシーです。しっかり情報を集めて、理解して、自分にあったものを選択することが、健康につながるということですね。
これって、私たちがいつもお伝えしている「マネーリテラシー」ととっても似てる・・・
ヘルスリテラシーもマネーリテラシーも高めて、健康で楽しい生活を目指しましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。