ふるさと納税 千代田区の反撃の本音

いつもお読みくださり、誠にありがとうございます。金融デザイン株式会社の高田です。

先日、東京都千代田区の若き区長、樋口氏のお話しを直接うかがう機会がありました。ふるさと納税について。千代田区の区民の約44%がふるさと納税をして、23年度の流出額は約17億円、本来の収入の9.3%にもあたるそうです。

年々流出額が増加していて、区長いわく、とても苦しい、こんな制度はおかしい! と。以前もこのメルマガでお話ししたことがありますが、私もほんとにそう思います。

で。千代田区は、なんと反撃に出ると!千代田区内で使えるPayPay商品券を返礼品にするそうです。千代田区在勤の人に、千代田区にふるさと納税してもらいたいとのことでした。でも、区長は辛そうな表情で、「区民の方は、返礼品なしで税金を納めているのに、それは本当に申し訳ない」とおっしゃってました。

ふるさと納税には反対なのに、返礼品を作って、他の自治体と同じようなことをしなくてはならない事態。苦渋の選択だったと思います。自分の暮らしには必要な税金なのに、それを納めずに、他の自治体に納めた方が得な制度って、本当におかしいです。

千代田区が返礼品を始めることは、きっと今後、ニュースなどでも取り上げられると思いますが、裏では、このような事情があるのだということを、知っておいてほしいなと思います。しかし、なかなか千代田区のこの反撃を心から応援するのも苦しい。というのも、千代田区在勤の人数的にきっと多いであろう、横浜市は、住民税流出額が全国1位、川崎市は流出額ー受入額の差額である実質税収額が、全国でワースト1位。横浜市民や川崎市民で千代田区在勤の方は悩みますね(苦笑)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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