この夏は、久しぶりの旅行を計画しているという方も多くいらっしゃると思います。私も四国に旅に出る予定で、今からとても楽しみです。
ただ、やはり新型コロナウィルスの心配はありますよね。というわけで、リスクやキャンセルについてケース別に考えてみました。
●旅の前に感染または濃厚接触者に
当然、旅程はキャンセルです。現在、航空会社やホテル・旅館などは、新型コロナウィルスに感染または濃厚接触者になった場合には、キャンセル料はかからないとしているところが多いようです。
ただし、JRなどの列車はあくまでも自己都合になってしまい、キャンセルするタイミングによってはキャンセル料が発生してしまうようです。パッケージツアーの場合は主催会社によって異なるので、事前に確認しましょう。
●旅先で感染または濃厚接触者に
その時点で足止めです。旅先の療養施設などに入れれば滞在費はかかりませんが、入れない場合は、泊まっているホテルなどで療養することになり、宿泊費は自己負担です。濃厚接触者になった場合には、ホテル等で待機ですので、やはり自己負担です。
●イベント参加の予定だったが、イベントが中止に
遠方でのライブや舞台、イベントに参加するために、交通機関や宿泊先を予約していたのに、イベントが中止になってしまった、ということも、このコロナ禍では頻繁に起きていますね。イベント自体の払い戻しがあったとしても、交通機関や宿泊先は、本人が新型コロナウィルスに感染しているわけではないので、キャンセル料免除には該当しません。(でも、ホテルなどはダメモトで申し出てみたらいいかもしれないです。)
このようなキャンセル料については、かかった費用を補填してくれる保険があります。Mysurance(損保ジャパンの100%子会社、少額短期保険)の「Travelキャンセル保険」では、新型コロナウィルスに本人が罹った場合、濃厚接触者になった場合とも、キャンセル料の30%が補償されます。
また、この保険では、例えば、参加予定のイベントが中止や延期になりキャンセルした場合のキャンセル料についても30%の補償があります。
保険料は旅費が5万円の場合で、1,280円。この保険料が損なのか、得なのかはおいておいて、「保険に入ってるから、キャンセル料も少し戻ってくるしね」と考えて気が楽になるのなら、効果的だと思います。
国内の旅先で療養することになってしまった場合に、延泊の費用を補填してくれる保険は残念ながらなさそうです。この部分の自己負担は重くなりそうですね。ただ、かかった人であれば、医療保険から入院給付金が出ますので、滞在費の足しになるでしょう。
行動制限のない夏、と言われていますが、自分自身で行動シミュレーションをして、どんなリスクがあるのか、どんな負担があるのかについてもあらかじめ考えておきましょう。なお、感染急拡大で、キャンセルの取扱いについても変更されていることがあると思います。
こんな時期ですから、予約の段階で、いつも以上に、キャンセルについてもきちんと確認しておいてください。そして、対策できたら、思いっきり、夏を楽しんでください!