50代・60代、運用はいつまで続ける?

いつもお読みくださり、誠にありがとうございます。金融デザイン株式会社の高田です。

日本の株式市場は、新年早々、最高値更新となり、今年も運用に注目が集まる年になりそうです。

とはいえ、50代、60代の世代は、いつまで運用していいのだろうか、という疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。よく、長期運用が望ましいといわれるので、たとえば、リタイアしたら、もう運用はせずに安全資産だけを持つ方がいいのでは?と思うのも当然です。

でも、たとえば、今65歳だとします。もしかしたら、世間では、「老後」の世代になるのかもしれませんが、この方が75歳以降に使う予定のお金は、まだ10年以上先のお金です。10年使わない、と決めているお金をずっと預金にいれっぱなしは、なんとなくもったいなさそうですよね。

であれば、65歳であっても、十分に長期運用することは理にかなっているのです。運用で準備してきた生活資金をどのように使っていくか、これも運用と同じくらい大切なテーマです。

その方法の一つに、証券会社が提供している仕組みがあります。定期的に、決まった金額を取り崩しながら運用を続ける方法です。

■楽天証券 定期売却サービス

毎月1回、受取日を指定することができます。受け取り方法は、

・毎月一定額を受け取る金額指定

・指定した率を毎月売却して受け取る定率指定

・最終受取年月を指定して、それまでの売却回数で等分した分を受け取る期間指定

があります。

■SBI証券 投資信託定期売却サービス

受取方法は、楽天証券と同じく定額指定、定率指定、期間指定の3つの方法があります。受取月は、毎月のほか、奇数月、偶数月のコースもあり、また、定額指定方式の場合には、年2回までボーナス月コースの設定もできます。

定期売却を利用するメリットは、相場を見て悩まなくてもいいことです。「今売ったら損かな」「もう少し待ってみようかな」というような迷いが生じてしまうと、今、お金が必要なのに、売る決断ができない、ということもあるでしょう。だからこそ、このような仕組みを利用すれば、判断疲れすることがありません。

ただし、もちろん、相場が下がっているときでも、売却されますし、元本保証でもありません。ほったらかしにはせず、設定を定期的に確認することも必要です。

そして、50代、60代の世代には知っておいていただきたいことがもう一つ。令和8年度税制改正大綱の中で、NISAのつみたて投資枠での投資対象商品の拡大が示されました。比較的リスクが低い債券型の投資信託も追加される予定です。取り崩す世代になったら、リスクの低い商品に乗り換えて、取り崩していく、というのも一つの方法だと思います。

このように、商品の選択肢が増え、取り崩しの仕組みも整ってきたことで、50代、60代以降でも無理のない運用設計がしやすい時代になってきていると感じます。運用をやめるかどうかではなく、運用しながらうまく使う、という視点で考えてみてもいいのではないでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。