お金の知恵アカデミーの高田です。
先日、主に老年期の方のさまざまな困りごとの相談に応じていらっしゃる方とお話しする機会がありました。その方(Aさん)から教えていただいたキーワードが「サードライフ」。
私もですが、多くの方は仕事を引退した後の「セカンドライフ」は意識していても、その先にあるまた次のステージまではなかなか考えられないかもしれません。
サードライフとは、なんらかの支援が必要な期間ということ。自立した生活ができる年齢(健康寿命は、2019(令和元)年で男性72.68歳、女性75.38歳という統計があります。
Aさんによると、サードライフになってからの相談もとても多いということでした。でも、その年齢から、例えば、収入を増やしましょうと言っても実際はかなり厳しいでしょう。運用をするにしても、さすがに期間が短すぎます。うつ手立てがほとんどない、という状況だからこそ、深刻なお困りごとも多くなるのでしょう。
でも、この時点になって、気づく人も珍しくはないようです。もう少し早く気づいていたら、できる対策も多かったでしょう。身体が動くセカンドライフのうちならば、まだできることがあります。例えば、運用期間にしても、70歳以降の生活費と考えるのであれば、10年間くらいの時間はあります。さらに、50代のうちから対策をすればリタイアまでの間にもっと貯めることができるかもしれないし、60代の働き方を視野に入れたキャリア形成や仕事の方向転換なども、もっとやりやすくなるでしょう。
つまり、できるだけ早くサードライフに向けた対策を講じることで、できることが多いということです。もう50代後半だからとか、60代だから遅すぎるということはないです。とにかく、一度、将来のこと、考えておくといいと思います。
あー、若いうちに考えておけばよかった、というような後悔はしないようにしたいものですね。あー、若いうちにしておけばよかったといえば、体力作りもその一つ。健康でいられれば、サードライフの期間が短くなるのですから。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。